写真と本文は関係ありません。

大森にいます と 書いた後

大森から 蒲田まで たった1駅 京浜東北に 乗りました

いちおう トイレを済ませておこうと

大森駅で 電車を一本 見送ってゆっくり用を足していったのが

良かったのか

悪かったのか

大森から乗った蒲田行き 

あとちょっとで終点となる 電車のなかで

いきなり人身事故に巻き込まれました

といっても

自分の乗っている電車が巻き込まれたのではなく

対向列車が 少し先の踏み切りで 人身事故に 巻き込まれてしまったようで

急停車 というほどの急停車でもなく

きゅるるん

比較的電車はすいていて わたしは余裕で 座れていました

ドアの上のテレビみたいなところに 急停車します と赤でかかれていました

 危険を感知しました しばらく急停車します

穏やかな声のアナウンス

車掌はまだ 黒い冬服のまま・・・

うわお やばい

予感がささやく 

これは何しろ 閉じ込めることには定評のある 安全第一 JR東日本

そして何しろ 京浜東北線

・・・こ わ わ な が び く ぞ わ・・・・

わたしは閉所恐怖症なので 

こういうときのための「そらなっくす」をいつも持っています

それを舐め舐め

うーむ

閉所という非常事態の中

恐怖症をもつものは気晴らしとかではなく覚醒を落とす必要がある

ウォークマンの音量上げて 目を閉じて

わたしのからだが抜けてゆく

3分おきくらいに車掌から声がかかる

車掌はいま星からの電波を受け止める

運転士の屁が窓から事故現場に向かう

となりのおじさんは競艇帰りでイライラしている

子供もいたのに しいんとしている

わたしのからだが抜けてゆく

連結部分が大好きだ

連結部分はわたしのトイレットである

用を足すという意味ではなく

幌の闇に包まれると

わたしはやっと生き返るのです

明るさが痛いから闇へ闇へと滑り込みたい

閉所のなかの閉所

連結部分の井戸の奥にて

車掌の両手がわたしの両耳に指をつっこみ頭部を振り回す

お客さま 眠れ お客さま

この止まっている電車の少し向こうに人身事故

北のほうでは震災被害

それでは祈りを捧げてみるのはどうか

この 大森ー蒲田間の無力の海で

全世界の災厄へ祈りを捧げてみてはどうか

・・・でも それは できなかった・・・・

ここから出してちょうだい なのか

わたしを安心させてちょうだい なのか

自分がgんrhふぉzfvんrrな時に誰かを祈ることは できなかった

わたしの胃腸が蠕動し屁が滑り出る

競艇帰りのおじさん ごめんなさい

「そらなっくす」の効き目は遅い

しかしだんだん手足に伝わる

停車して20分以上が経過して

車掌さん なんだか手足が じんとしてきました

お尻まで じんと してきましたわ

蒲田に到着して 動けなかったら ああ どうしよう

・・・・kmdぞpfcfんsふぉ・・・・

車掌の声のするたびに ウォークマンの音量下げて 車掌の声を漏らさぬように 聴く

静かに 落ち着いた その 声が

耳からじゃなく

肋骨からわたしの心臓に入り込む

車掌に抱かれていい気持ち

お客さん

車掌はあなたに意地悪をしたいのじゃない

車掌はあなたを全力で 守りたいのです

東京の真上に 見えますが

星がひとつだけ

結局40分弱くらい 缶詰にされたのだろうか・・・

ひとつわかったのは

停車が長時間だからといって 恐怖症がそれだけ長引くというわけではない

ということでした

そらなっくす飲んだからかもしれませんが

だんだん だんだん なんか 車掌と 同じ和室にいるような 一体感を感じるようになる ものですね

まあ 電車が 空いていたから かと 思いますが・・・

気分は瞬間的に 赤から青へ 白から黒へ 移転する

しかしたしかに 恐怖が 愛へと 反転する 瞬間が あった・・・

あの至福は なんだろう・・・下半身が 車掌と同化したような あの しびれは なんだろう・・・・恐怖じゃない気分 無力だけど 優しい 気持ち・・・・おしっこ飲め飲め、人類みな姉妹・・・・わたしは電車の安全を守ります、わたしはJR東日本に、従います・・・・

この 閉所恐怖のために通勤すらできなくなったわたしが この 閉所のなか なんかこのままでも いいのかも・・・ 一生このまま ここで暮らそうかな・・・と 開き直る 瞬間が ありました・・・連結部分は わたしの部屋に くださいね・・・・ 

恐怖症ってのが やはり 根本は 精神のもたらすものだなということを 実感します

そんなこんなでそれ以降は眠気に襲われ

ブログもかけずにグウグウ寝てしまい

こんな時間になってしまいました

夢のあと

愛してしまった京浜東北

また乗ります